パソコンの仕様に書いてある「メモリ」って何ですか。4GBとか8GBとか…
パソコンを選ぶ時はどのくらいのメモリがあれば良いのかさっぱりわかりません。目安を教えて!
こういった疑問に答えます。
✔️本記事のポイント
- メモリ容量は「8GB」あれば安心です
- メモリが不足するとどうなるのか
- 4GBメモリのパソコンを使っている僕の日常作業
これからパソコンを買おうかなと悩んでいる方、パソコン初心者の方へ向けた記事です。
この記事を書いている僕は、前職で10年間、主に企業向けにPCの販売やサポートをしていました。
その成果もあり今では、
パソコンの用途を聞けば瞬時におすすめのパソコン構成が脳内に浮かぶようになりました。
個人や小規模な店舗などで、今でもパソコンの選定アドバイスなどをしています。
こういった背景から、パソコンを選ぶ上で大事な「メモリ」について、専門用語抜きに、わかりやすく解説します。
メモリ容量は8GBあれば安心です
結論ですが、8GBメモリのパソコンを選ぶと安心です。
理由を詳しく説明していきますね。
①メモリ=「作業スペース」
②8GBあれば日常的な作業は困らない
③メモリが多すぎてもパソコンのスピードは変わらない
①メモリ=「作業スペース」
メモリを例えると「机の広さ」です。
4GB→8GB→16GB とメモリが増えるほど、机が広くなります。
机が広ければ広いほど、本を開いたり、書き物をしたり、コーヒーを置いたりと、同時にいろいろなことができますよね。
パソコンに置き換えると、動画を開きながらネットでショッピングを楽しむなど、同時にいろいろな作業ができて、快適に動きます。
「メモリが多い」ということは「作業スペースが広い」ということなので、ちょっとだけ大きい容量(8GB)がおすすめです。
②メモリ8GBのパソコンでできること
- 動画の視聴
- ネットを見る
- 写真の管理をする
- 家計簿をつける
- SNS、ブログを書く
- 簡易的なゲーム
こういったことを同時にやっても、8GBあればメモリが足りなくなる心配はほとんどないと思います。
8GBでも足りない人というのは、ちょっと特別な使い方をする人です。
たとえば動画の編集、CAD、デザイン系のソフト、3Dゲームなど。
このような用途では、メモリ以外にも総合的にパソコンの性能が求めらるので、ゲームであればゲームメーカーが推奨するパソコンを用意する必要があります。
メモリの特徴として、開いていたもの(動画や写真など)を閉じる、または一度パソコンの電源を落とすことで使用していたメモリ領域がリセットされます。
③メモリはパソコンを早くするものではない?
メモリは「パソコンを遅くなりにくくするもの」です。
ここをけっこう勘違いしてしまう方は多いように思います。
16GB、32GB、64GB…と大容量のメモリを積んだところで本質的な速さは変わりません。
メモリ容量は大きいに越したことはないですが、値段が高くなるデメリットがあります。
動画の編集や3Dゲームをやらない人にとってはむやみにメモリだけ多くしても無駄な出費になってしまいます。
大事なので繰り返しますが、メモリは「パソコンを遅くなりにくくするもの」です。
✔️8GBのメモリをおすすめする理由まとめ
一旦まとめです。
僕が8GBメモリのパソコンをおすすめする理由は
8GBあれば日常的なパソコンの作業が快適にできること。
16GB以上は値段も高くなるし、動画編集などをやらない限りメリットがないから。
というわけで、コストパフォーマンスのバランスがとれた8GBをおすすめします。
メモリが不足するとどうなるのか
次の通りです
- パソコンのスピード低下
- メモリの消費が大きいソフトが開けない
- 画面が固まる(フリーズ)
机が狭いと作業がしずらいように、メモリが足りないとパソコンの動作も遅くなってしまいます。
また、「メモリが不足しているため開けません」というエラーや、画面が固まってしまうことも。
メモリを消費する使い方をしていなくても…
メモリをたくさん使うようなソフト(動画編集など)や、一度に複数の作業をしていないつもりでも、前述のような「メモリが不足している状態」が起きることがあります。
なぜなら、パソコンというものは、意図せず裏でいろいろなソフトが動いるから。
例えば
「ウイルスを監視するソフト」
「パソコンに新しい機能が追加できないかチェックするソフト(アップデート)」
など。
こういった裏で動いているソフトを把握したり、メモリの使用状況を管理できる人でしたら問題なしです。
この話を聞いて「専門的なことはちょっと苦手だな」という方は余裕を持ったメモリ(今回は8GB)を選ぶと安心です。
4GBメモリのパソコンを使っている僕の日常作業
僕はデスクトップ型とノート型の2台持ち。
ノート型の方は古いので5年落ちのパソコンで、メモリ4GBです。
主な用途は
- ブログ作成
- 写真の管理
- ネット閲覧
- YouTubeなどの動画視聴
だいたいこんなところです。
「ネットで調べものをしながら、ブログを書きつつ、動画視聴」ぐらいならなんとか4GBでも大丈夫ですね。
ただ僕の場合、前述のような裏で動く不要なソフトを極力減らす設定をしているので、同じことをやってもパソコンによってはやはりメモリ不足になるかもしれません。
メモリの金額感
リーズナブルなパソコンには4GBメモリが搭載されていることが多いですね(2020年5月現在)。
それではメモリの容量によってパソコンの金額はどれくらい違ってくるのか。
「hp」という国内シェアNo.1(2019年)のパソコンメーカーの価格を例にとってみます。
このメーカーのサイトは、新車を買うときのようにオプションを選んで自分好みのパソコンを買うことができます。
下記をご覧ください。
4GB → 8GBにすると +7,000円
4GB → 16GBにすると +14,000円
4GB → 32GBにすると +35,000円
メーカーや機種によっても異なりますが、メモリを増やすのにかかる費用は目安としてこれくらい。
金額感のご参考までに。
メモリは「増設」できる
ちょっとだけ専門的なお話。
「どうやらメモリが足りないぞ」というときは後からでも増やすことができます。
注意事項としては、
- そのパソコンの規格にあったメモリを取り付けなければならない
- パソコンによっては増設ができない機種もある
- 機種によってはメモリを増設すると保証対象外になってしまう
こういったことがありますので、自己責任でやるか専門店に頼む必要があります。
ただ、パソコンにある程度精通している人にとっては、車のタイヤを変えるぐらいの感じで、わりとあたりまえにやっていることです。
まとめ
まとめると、日常的なパソコンの利用ならメモリは8GBがおすすめです。
理由は
①4GBでは普通の使い方をしていても足りなくなる場合があり、作業効率がダウンしてしまう。
②16GB以上は動画の編集や3Dゲームなどを目的とした場合に。無駄に大容量にするのはもったいない。
以上がメモリ8GBをおすすめする理由です。
この記事が少しでも参考になった方は、メモリと同じくパソコンの重要な要素
「CPU」「ストレージ(HDD/SSD)」についての記事もご覧いただくと更に理解が深まります。
✔︎HDD(SSD)について
パソコン買うならHDDよりSSDをおすすめする理由【3つある】
✔︎CPUについて
【パソコンの選び方】初心者ならCPUはどれが良いの?
というわけで、今回は以上です。
「メモリー」より「メモリ」と言ったほうが通っぽいよ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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