パソコンを買い換えようと思っています。HDD(ハードディスク)搭載のものか、SSD搭載のものかで悩んでいますが、どちらが良いのでしょうか?
大事なポイントを簡潔に教えてください。
こういった疑問に答えます。
パソコンにあまり詳しくない方向けの記事です。
仕組みや構造を詳しく説明する記事ではありませんので、気軽にご覧ください。
✔️本記事の内容は次の通り
- 効率的に作業をしたいならSSD一択
- HDDを選ぶべき人はどういう人?
- HDDとSSDの金額差
この記事を書いている僕は前職で10年間、主に企業向けにPCの販売やサポートをしていました。
周りの人たちはそのことを知っているので、PC購入の際は相談をもちかけられます
個人向けPCや、自営で会社をやっている人などを含め、年間5〜6台はPCを選定したり、購入の代行をしています。
こういった経験で思うことは、
パソコン選びにおいてHDDとSSDの違いを知っておくことはすごく大事
ということです。
そこで今回は「パソコンの買い替え時に重要なポイントとなるHDDとSSD」の違いについて専門用語を排除しわかりやすく解説しようと思います。
効率的に作業をしたいならSSD一択
結論はSSD搭載がおすすめ。
理由は以下の3つ。
- 処理のスピードが早い
- 衝撃に強い
- HDDに比べて軽い
詳しく解説していきますね。
処理のスピードが早い
SSDをおすすめする最大の理由は処理スピードが格段に早くなる点。
HDDやSSDは「ストレージ」というデータを保存する機器ですが、パソコンの速さにめちゃくちゃ関係してくるんです。
パソコンの操作が遅くてイライラしたことはありませんか。
例えば一般的なノートパソコンで、SSDはHDDに比べ「パソコンの起動」が約60%程早くなると言われています。
(NEC起動時間比較サイト参照)
HDD搭載パソコンが1分で起動するとしたら、SSD搭載パソコンは24秒です。
その他にもワードやエクセルなどのアプリを開く、動画や音楽ソフトを開く、と言った日常的な操作をする際も速さの違いは明確。
アプリの起動が「数秒」早いだけで、受けるストレスはびっくりするほど減りますよ。
衝撃に強い
HDDに比べて圧倒的に衝撃に強いです。
HDDは回転している円盤(ディスク)に針を落としてデータを読み込んだり書き込んだりする仕組み。
わかりやすく言うと、昔の音楽レコードをみたいなものです。
なので、パソコンの電源が入っている状態で衝撃を与えると、針が円盤を「ガリガリっ」と…やってしまうわけですね。
こうなると円盤に傷がついてデータが消えてしまう可能性が高いです。
対してSSDは駆動している部分がない。(中でまわったり動いたりする部分がない)
仕組みはスマホやケータイなどと一緒なので衝撃に強いです。
HDDに比べてSSDは軽い
僕の手元にある生のSSDとHDDの重さを測ってみました。
あまり見る機会が少ないかもしれませんが、これらがパソコンの中に入っています。
①SSD:50g
②HDD:96.8g
約50gの差。倍違いますね。
50gというと小型のマウス1つ分くらいです。
毎日ノートPCを持ち歩くことを考えたら少しでも軽い方が断然楽です。
HDDとSSDの金額差
HDD搭載パソコンとSSD搭載パソコンの金額感についておおまかに解説します。
「hp」という国内シェアNo.1(2019年)のパソコンメーカーの価格を例にとってみます。
このメーカーのサイトは、自分でパーツを選んでパソコンを買うことができるのですが、次の画像をご覧ください。
HDD→SSDに変える +19,000円ほど。
新車を買うときに、「標準のタイヤ→ちょっといいタイヤにする」というようにオプションをつける感じ。
メーカーや買う時期によってもこの金額は異なりますが、だいたいの金額感でこれぐらいの差はあると思っておくと良いと思います。
HDDを選ぶべき人は?
2つ上げていきます。次の通り。
- 価格を安く抑えたい人
- 大容量保存できるパソコンが欲しい人
価格を安く抑えたい人
前述のとおり、金額の面ではまだまだHDD搭載パソコンの方が有利。
「パソコンの速さにはこだわらないから安く抑えたい」という方はHDDを選択してOKです。
大容量を保存できるパソコンが欲しい人
動画やデザインのデータなど、重たいデータをたくさん保存する方は「大容量を保存できるHDD搭載パソコン」を選ぶメリットがあります。
ちなみに「大容量」の受け取り方は人それぞれで、しかも年々水準があがっているため5年前と今とでは大容量の概念が違いますが。
参考として
1TB(テラバイト)= 1,000GB
これ以上のストレージを搭載したパソコンであれば、一般的に大容量と言っても良いですね(2020年5月執筆)
SSDも大容量のものがありますが、まだ金額的にHDDに及ばないのも事実です。
購入時の参考に
どのぐらいの容量を選べば良いかわからないという方は、
250GB以上の容量を選ぶことをおすすめします
※動画の編集、CAD用に使いたい方はもっと大容量がほしいです
ネットサーフィンやYouTube閲覧用でしたらまだ良いですが、写真や音楽などを日々保存しているとけっこうすぐに一杯になります。
最近は「SSDの128GB」が値段が下がってきてお買い得感は確かにありますが、どんな用途でパソコンを使うか一度考えてみてくださいね。
また、パソコンは空き容量が足りなくなると不具合が起きたり、動作が遅くなりやすいので、そのこともちょっとだけ覚えておいてください。
PCの速さも容量も欲しい人
①パソコンはSSD搭載モデルを買う
②「外付けのHDD」を買ってつなげる
今回はあまり詳しく書きませんが、①+②の組み合わせてこんなこともできます。
まとめ:SSD搭載パソコンは優秀です
結論は、パソコンを買うときにSSDモデルかHDDモデルかで迷ったら、SSDが圧倒的におすすめ。
一度SSDの快適さを味わってしまうと、HDDのパソコンに戻れない程ですよ。
ノートパソコンを買う予定がある方(特に持ち歩きPCを検討されている方)はSSDの「耐久性」と「軽さ」のメリットは大きいですよ!
この記事が少しでも参考になった方は、SSDと同じくパソコンの重要な要素
「CPU」と「メモリ」についての記事もご覧いただくと更に理解が深まります。
✔︎CPUについて
【パソコンの選び方】初心者ならCPUはどれが良いの?
✔︎メモリについて
パソコンのメモリは8GBがおすすめ【4GBでは不足する理由】
というわけで、今回は以上です。
おまけにSSDは静かです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
▼PCスマホのセキュリティ対策はできていますか?
コメント